電流の最も大きな危険は感電である。その危険性は、接触の状態、人体のどの部分を電流が流れるか、電圧などに左右される。少しであればしびれる程度だが、大きな電流が流れると熱傷を引き起こし、最悪の場合心停止になることもある。
また、電流によって生じる熱も危険な場合がある。送電線が過負荷に陥ると火災の原因になることもある。小さなボタン電池と金属製の硬貨をポケットに入れておいたために、それらの接触によって電流が生じ、焼け焦げを生じることもある。ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素充電池、リチウム電池は特に内部抵抗が小さいため、取り扱いに注意を要する。