放電を持続的に継続させるためには、電子が電極から連続的に放出されねばならない。電子を放出するのに必要なエネルギーは仕事関数と呼ばれ、電子が放出されるには、それを超える必要がある。電子を放出するためのエネルギーは以下のようなものがある。
・熱電子放出:電極が加熱されることによって熱エネルギーによって電子を放出するものである。
・電界電子放出:金属の表面に強い電界を作用させて電子を放出させる。
・2次電子放出:電極に荷電子が衝突するエネルギーで放出される電子。
たとえば蛍光灯のなかでは放電が行われているが、電極をフィラメントにして加熱し、電極表面を構成する物質として電子放出性物質(アルカリ土類金属(バリウム、ストロンチウム、カルシウムなど)や希土類(イットリウム)の酸化物)を選択することで、電子が放出されやすい状態を作っている。